今回は太陽光発電のメンテナンス、保守点検件について
それぞれの違いと、メンテナンスが必要な理由についてのお話です。
①保守点検とメンテナンスの違い
保守点検とは一般的に「太陽光発電が正常に動作するかどうかを確認する作業」のことを指します。例えば、部品の消耗具合や破損を確認したり、電子機器の電圧や抵抗が正常な値になっているかをチェックしたりするのが保守点検です。これに対し、メンテナンスとは問題が発生している、あるいはその兆候が見られるパネルや機材の手入れを行う作業のことを言います。
②メンテナンスの必要性
2017年の改正FIT法では、FIT制度を利用している全ての太陽光発電に対して、メンテナンスの実施を義務付けました。FIT制度を利用しているのであれば、たとえ10kW未満の住宅用太陽光発電であっても、メンテナンスを実施しなければなりません。元々住宅用などの太陽光発電のメンテナンスは義務ではなく、設置時に設備認定を受ければ問題ありませんでした。しかし、メンテナンスを怠る故に、破損や異常があるのを気づかず放置してしまい、気づいた頃には莫大な修理費用を払うことになってしまうなどトラブルが続出しました。これをきっかけに、FIT法が改正され、2017年から住宅用をはじめ、ほぼ全ての太陽光発電のメンテナンスが義務付けられました。
③メンテナンスの内容について
では、具体的にメンテナンスにはどのような内容があるのかみてみましょう
- 太陽光パネルの清掃
- 太陽光パネルの破損・ホットスポットの調査
- 太陽光パネルの発電性能確認
- 太陽光パネルと架台の取り付け状態の確認
- パワーコンディショナなど周辺機器の確認
太陽光パネルの清掃
太陽光パネルを清掃することは、もっとも基本的なメンテナンス内容です。
たとえば、落ち葉が堆積していると日光があたらず発電量が下がりますし、万が一漏電が発生したときに火元となるリスクもあります。野立ての太陽光発電の場合は、雑草を刈り取ることも重要です。背の高い草が生えていると日光を遮ってしまいますし、枯れ草がパネルに溜まる原因にもなります。
太陽光パネルの破損・ホットスポットの調査
清掃とあわせて、太陽光パネルに破損がないか目視で確認していきます。サーモグラフィなどを使って「ホットスポット」の有無も調査します。ホットスポットとは、鳥の糞・雑草の影・落ち葉など何らかの障害物があることで、太陽光パネルの一部分が長期間発電できない状態になり、そこに流れなくなった電気が熱となって放出される現象です。
太陽光パネルの発電性能確認
目視で異常がないとしても、太陽光パネルの発電量が落ちている可能性もあります。反対に電気が流れすぎており、漏電の危険性が高まっているケースもゼロではありません。このような不具合が生じていないか、太陽光パネルの発電性能を確認することも重要です。機器を使用して絶縁抵抗値を調査します。
太陽光パネルと架台の取り付け状態の確認
太陽光パネルが架台にしっかり固定されているか、取り付けが緩んでいると強風によってパネルが飛ばされてしまう可能性もあります。パネルがガタ付いているような場合には、必要に応じてボルトを締めなおすなどの対応をします。破損や腐食がある部分については交換対応を行います。
パワーコンディショナなど周辺機器の確認
太陽光発電で作られた電気エネルギーは、パワーコンディショナという設備を通して一般家庭で使用できるように調整します。太陽光で発電した電気エネルギーは直流となっているため、交流に変換するのがパワーコンディショナの役目です。また、パワーコンディショナは太陽光発電システム全体の機能を効率化させる機能も備えているため、メンテナンスによって正常に動作する状態を保ちます。
④自分で行える太陽光発電の日常点検
太陽光発電の点検は、基本的に太陽光発電の事業会社に任せるのが安全です。
特に、電気系統のメンテナンスは専門知識が必要になるため、業者に任せるようにしましょう。
一方で、自分でも可能な点検項目があります。
- パワーコンディショナーにエラーコードが出ていないか
- パワーコンディショナーから異常な音が出ていないか
- 接続箱等に腐食部分はないか
- ケーブルの接続状態
台風や地震など自然災害の発生後は、異常がないか日常点検を行っておきましょう。
また、パワコンのエラーコードは、電気系統の修復が必要になる場合があるため、早めに専門業者まで連絡しましょう。
弊社でもメンテナンスについてご相談をお受けいたしますので、お気軽にお問い合わせください。